ここは 1960 年代のようなアメリカかもしれない。一人の経営者が離婚を発表した。機に、誰もが恋し恋される愛の当事者になった。女は言う。 「このタバコの煙はやがて消えるけど、私の想いはずっと消えないわ」男は言った。 「灰になるほどに燃えるような恋をするっていうのは?」 男と女の恋模様はいつだって煙の中だったのさ。スラステ初のシンギング・スーパーロマンティックコメディミュージカル!
毎日の迫り来る「暇」とどう対峙するかのみにそのエネルギーの全てを費やし過ごした青春の日々。それは極めて純度の高い不毛でありかつ最大級に豊かな時間だった。今になって振り返ればの話。ここ最近はなんだかすぐにくたびれちゃう。大好きな悪口を云うエネルギーさえままならない。そんなわけでもっかいあの頃の黄金の不毛を 取り戻そうというのがこの劇です。灼熱の八月、午前0時 ぼくは一体の死体と出会った