あらすじ「だから、周りの人に聞いてみようと思います。どうすればいいのか」よく考え事をしている最中に終着点を見失う伊藤。そんな伊藤はたった一人の友人の一言に悩まされることになる。いつものように考えても仕方がないと、周囲の人間に悩みを打ち明ける。伊藤が辿り着いた終着点とは。
先入観による視野/思考の偏りをテーマに人間を描いた。具体性にあえて重きをおかず、登場人物の観念、価値観、哲学に対しての着目を試みた。いわば「アンチ先入観」のような作品を目指しつつ、それら全てが先入観によって形成されている堂々巡りな構成に、しかしそれはあくまで副産物に見える/むしろ見えないようなリアリズム劇を創作した。