病気が流行して四年。流行り廃りなんて四年もあれば、ほとんどなんでも廃れるもんだけど、病気は未だ廃れない。特に酷かった二年目の冬。一緒に暮らしている人がいることだけが救い。ある日、一緒に暮らしている人が「これからは糸電話で話そう」と言い出した。同じ家に住んでいるのに私たちの距離はどんどん開いていった。私は不満だった。私は不安だった。ここ数年で溜まりに溜まった、鬱憤の話。
パンチドランカーとなり引退したボクサー・無口は、寝たきりの 人々の家を巡る「殴られ屋」を生業にしていた。ある日寝たきりの女・わたげに殴られたことをきっかけに、無口は痛みを感じなくなってしまう。同じ街のコールセンターでは通販サイトのクレーム処理部門で働く青年・寝々が、山から降りてきた熊を銃で 仕留めることを夢見ていた。バラバラだった彼らの物語は「動物園の熊を安楽死させる」という情報が流れたことで、急
五條《妹の力》シリーズ第3弾
舞踏カンパニー倚羅座は、芸能の源流にみられる魂振り(命の活性化)の力を現代のアヴァンギャルドな舞踏に蘇らせることをめざし、白虎社出身の今貂子により2000年に結成、京都を拠点に活動を続ける。2007年から2016年までは、旧花街に残る歌舞練場での毎年の公演に取り組んだ。「孔雀船」は魔を破る孔雀明王をモチーフに第3作目として制作。和の伝統的劇場、長唄の生演奏での公演は毎回多くの観客で賑わった。
