婦人服訪問販売を生業にする由利と水野は蟹江と言う男にとある女性に洋服をプレゼントしたいと頼まれたのだが、蟹江には叶えたい十の事がある事がわかり叶えるための小さな旅を始める。悲しみを抱えた人間たちの再生の物語。
とある集合住宅の一角、部屋いっぱいある体の大きな子供が座っている。父は流行病を患い熱に浮かされながら思い出を彷徨っている。生まれた時のこと、まだ小さな頃のこと、発達に遅れがあると聞かされた時のこと……。柴田智之が障がい児のデイサービス施設で働いてきた経験を元に描く、家族の物語。