舞台は1975年、神戸の沖縄料理店「てだのふあ おきなわ亭」。料理店を営む夫婦は親戚を頼り、沖縄から神戸に移住し、そして “ふうちゃん”こと芙由子が生まれた。芙由子の両親は太平洋戦争を沖縄で経験し、沖縄が日本に返還される前に神戸に移ったが、芙由子は神戸で生まれたので沖縄のことはあまり知らなかった。芙由子が六年生になった頃、父が心の病気になった。病気の原因はどうやら沖縄と戦争にあるらしいと芙由子は思
1958年、大阪砲兵工廠跡地。アジア最大と言われた兵器工場は終戦間際大規模な空襲を受け、広大な廃墟と化していた。この廃墟へ、夜陰に紛れ侵入する集団があった。通称「アパッチ族」。彼らは瓦礫の中から鉄屑を掘り起こし、売りさばき、生きる糧としていた…。
