舞踏の最初の作品とされる「禁色」初演から50周年を記念して、大野一雄フェスティバル2009で同作を徹底解剖した三日間の第三夜。大野慶人による土方巽の振付作品他、60年代に土方作品に参加した舞踏家が小品を踊り継ぐ。大野一雄の指人形も登場。
フランツ・カフカの「ある流刑地の話」を題材にした作品。死を待つ流刑者が最後の生をまっとうする古びた死刑執行機の荘厳な役割と残酷かつ美しい描写、そして極限状態で発芽する人間の崇高な恍惚感と幸福感をダンス作品として表現。