一揆が勃興する室町時代から戦国、江戸、明治、大正、昭和、平成まで、500年の時代をかける大河物語。一揆に立ち上がり権力に抗うも、宿命に弄ばれてゆく男とその子孫の悲哀に満ちた苦労の日々をダイナミックに描く。1997年こまばアゴラ劇場での初演から、2000年ザ・スズナリ、2007年シアタートラム、2016年すみだパークスタジオ倉と再演を重ねた人気作。本作は2007年のシアタートラム版。
古い週刊誌のモノクロページに残る若かりし頃の母。夫婦漫才師の家で家政婦として住み込み、浮き草稼業の芸人たちに囲まれて微笑む女の姿は、失踪を重ねた行方知らずの母親を探す異父兄弟にとって、たった一つの手がかりだった。根無し草の様に忽然と姿を消さざるを得ない母の人生を辿る息子たちが母に恋した瞬間、人生がシンクロする。心の傷を隠しつつも、気楽に生きようともがく人間の家族のあり様を問う物語。
こうして彼女は送り込まれた。罪ぶかき者たちに エンゲキという罰を与えるために・・・再犯を繰り返す受刑者たち、更生教育の名のもと行われる演劇レッスン。指導を勤めるのは、崖っぷち劇団の女性演出家。受刑者と管理者 双方の思惑と、立ち上がる舞台作品そのものを同時に描く2003年初演作品の改訂再演。
この国のキスは、おれたちがはじめてみせる!1946年。敗戦から一年を経ずして公開された邦画界初のキスシーンを巡る感情発火型物語!
登場人物達のそれぞれの善意が、互いをすり減らし、こそぎながら、〝信じるに値するもの〟を求めて、右往左往する様を〝笑い〟を交えて描く群像劇。