家族や近しい人のすれ違いや勘違いからおこる日常を描いてきた劇団、空晴(からっぱれ)の新作公演。誰しもが持つ「辛い経験・思い出したくない過去」、辛いと分かっていても自らその道を選ぶ事を今作では「遠まわり」と表現し、そこを通れば遠い事を知っている、でも遠まわりを選ぶ、その選択を15年前に離婚した夫婦の再会を通して描きます。
理化学研究所の若き物理学者たちとその恩師を中心として、本郷の下宿屋「平和館」に集う風変わりな人々、新劇青年、ピアニスト、東大野球部員、そして謎めいた女―――。日本が戦争へとひた走る激動の時代の片隅で、彼らが織りなす愛と笑いの昭和青春グラフィティー。
ひよわな漫画少年と、バンカラ・明石との友情を描いた「ゴッドファーザーの息子」、戦時中、蝶に魅入られ駆け巡る山で、一人の少年と出会う「ゼフィルス」、青春であるべき中学時代の軍事教練、勤労動員、大阪大空襲、そして終戦を描いた「紙の砦」。手塚治虫の3作品を原作に紡ぎだす、少年・大寒鉄郎の物語。