本公演
後悔は再生にたどり着けるか。人は誰でも過ちを犯す。その最悪の一つは偶然の巡り合わせであれ過失であれ他者の人生を踏み躙ること。自らが加害者であったことに気付いた時、良心ある人間は後悔する。ただし後悔の深さはそれぞれだ。人類が後悔を失った時、そこには文明の瓦解が待ち受ける。トルストイは良心によってこの瓦解を食い止めようとした。抱月はわが国の近代化をまず良心の浸透に求めようとした。文学者たちは、志半ばに
「国家と芸術家」シリーズ
カレル・チャペックの作家人生を、チェコスロバキア共和国の誕生と消滅(1918年~1939年)の出来事と対比させながら、カレルが、国家や民主主義とどう向き合い、ファシズムにどう抵抗したのか、を描く。兄で芸術家(画家・作家)のヨゼフ、恋人(やがて妻になる)で女優のオルガ、ユダヤ人の軍医で作家の親友ランゲル、交流のあったチェコスロバキアの初代大統領トマーシュ・マサリク等が活躍する群像劇。
碧血碑――。北海道・函館にある、戊辰戦争で死んだ旧幕府軍の侍を祀った碑である。義に殉じた男の血は三年経つと、碧色の宝石に変わるという、荘子にある故事から命名された。太平洋戦争直後の焼け跡。碧血碑を前に、倭人を憎むアイヌの男と、アイヌを憎む倭人の男の、義を巡る友情譚。
老いたバラモン僧は、回教徒の将校に恋するヒンドゥー教徒の娘を我が物とするため妖術を使い、自身と娘を犬の姿に変えてしまう──。老俳優の熟練した語り、生々しい欲望の世界を軽やかに演じる変幻自在な人形、絶妙な間合いをとる音楽によって、人間の性のエネルギーと葛藤が鮮烈にイメージ化されます。叶わぬ恋を頑なに貫く娘、やがて破滅へと向かう2匹。「宗教」と「戦争」を背景に、さらに人間の悲哀をも描き出します。
