1989年10月第3回青山演劇フェスティバルにて初演された作品のアンコール公演。当時まだ大阪を本拠地にしていた「劇団☆新感線」が大きく躍進する契機となった作品である。
(フライヤーより)ヤマトの民は火の民なり。その身は鉄、その息は炎。彼らの行くところ、山川(やまかわ)ことごとに動(とよ)み、国土(くにつち)みな震(ゆ)りき。青山(あおやま)を枯山(かれやま)となし河海(かわうみ)をことごとに飲み干し、国(くに)の内(うち)の人民(ひとたみ)を多(おお)に死なしむる。
社団法人日本劇団協議会10周年記念
『リチャード三世』『リア王』『ロミオとジュリエット』『ハムレット』など、シェイクスピアが生涯に残した数々の作品の筋立てを、縦に横にと織り込んだまさにシェイクスピアづくしのこの作品。1974年に初演され、以後一度も顧みられることのなかった井上ひさしの幻の傑作を、いのうえひでのり(劇団☆新感線).が演出。その華麗な、そして儚い世界が今よみがえる。