社団法人日本劇団協議会10周年記念
社団法人日本劇団協議会10周年記念
『リチャード三世』『リア王』『ロミオとジュリエット』『ハムレット』など、シェイクスピアが生涯に残した数々の作品の筋立てを、縦に横にと織り込んだまさにシェイクスピアづくしのこの作品。1974年に初演され、以後一度も顧みられることのなかった井上ひさしの幻の傑作を、いのうえひでのり(劇団☆新感線).が演出。その華麗な、そして儚い世界が今よみがえる。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
日本劇団協議会は、文部省認可の現代演劇で唯一の社団法人として、 1992年6月30日、新劇団協議会を母体として設立されました。 その後2008年12月の公益法人制度改革関連3法の施行を受け、 2012年3月内閣総理大臣より公益社団法人の認定を受け、同年4月1日に登記しました。 正会員は演劇創造団体で、2020年12月現在51団体が加盟。 現代演劇の振興に関する事業を行い、演劇創造団体間の交流・連携を図り、 芸術文化の発展向上に寄与することを目的とし活動しています。
舞台は1974年。アメリカの南部ミシシッピー州の小さな町で生まれた三人姉妹の物語。老衰の祖父の面倒をひとりでみている、異性には奥手の長女レニー。ロサンゼルスで歌手をめざすも挫折寸前、それでも弱音を吐けない次女メグ。町の有力者と結婚したものの、悩みを抱える三女ベイブ。ある日、三女ベイブが夫を銃で撃って逮捕された。久しぶりに生まれた家に集まることになった姉妹たち。果たしてそれぞれの人生の問題を解決する
「日本の劇」戯曲賞2019最優秀賞を受賞した島ハンスの作品。2018年春。日本を代表する画家・木皿霊央が死んだ。彼が描き続けた一人娘の楚和は行方知れず。そして夏、東京、上野。美大生の青年テルホは、動物園のサル山の前で、ルネと名乗る少女に出会う。彼女の中に楚和の面影を見出したテルホは、ある提案を持ちかける・・・。殺風景な部屋に集う人々、次第に剥き出しになっていくエゴ。少女を巡る議論の末、彼らの至った
1958年、大阪砲兵工廠跡地。大阪城が見下ろすこの場所に、その「廃墟」は存在した。かつて、アジア最大ともいわれた兵器工場は終戦間際、大規模な空襲を受けて、見渡す限り巨大なコンクリートと鉄骨の、瓦礫の山と化していた。そしてこの「廃墟」に夜な夜な侵入し、鉄くずを掘り起こし、それを売って生活の糧とする朝鮮人集団がいた。通称「アパッチ族」―しかし鉄屑は国有財産。ついに警察が取り締まりを始める。漆黒の闇の廃
「日本の劇」戯曲賞2010最優秀賞を受賞した今井一隆の作品。北関東のとある小さな町。ガラス屋に婿養子に入った兄(信一)のもとへ、弟(信二)が金の無心に訪れる。信二は過去に法事の金を使い込んだことがあり、信一にそのことを蒸し返されると、用事を言い出せぬまま帰って行く。そしてそのまま行方知れずになった。信二が父から継いだ工場が倒産し、兄弟たちの実家は人手に渡ろうとしていた。
