-大阪の朝鮮学校に通う高校生ソニは、スピーチ大会の練習中に、いつの間にかタイムスリップをしてしまう。そこは1948年4月、日本にある朝鮮人集落。故郷の朝鮮半島へ帰る日を待ち望み、お金を出し合い建てた学校に、ある日突然、閉鎖せよとの命令がくだる。大人も子どもも、おにぎりを作り、学校で寝泊まりをはじめ、ガリ版でチラシを作りながら戦うのだが…2007年の初演より、日本と韓国にて上演を続けている作品。
大阪・生野の片隅で、笑顔を忘れたはずの女が笑顔を残した。ある年老いた兄妹達が、長姉の死を目前に集まった古い家。時間が風化を止めた一室で語られるのは思い出話と、迫り来る現実の話。異国を異国のままに生きる者。異国を自国と選ぶ者。静止した部屋に散りばめられた謎。残された『今』の真ん中で、十代の子供達は去りゆく時代をただ見つめている。
