お寺の池に棲む蛙たちにとって、百舌や蛇や鳶たちは、生活や生命をおびやかす憎い敵であった。何故こういう目に会いつづけるのか―。それをにがにがしく思う若者がいた。ブンナだ。広い空への憧れから椎の木に登るブンナ。彼はそれまで自分の敵であった百舌やねずみや蛇たちが、無残にも鳶の食糧となり、死んでゆく姿をみる。一つの死が一つの生へとつながっていくという生きていることの実態、その意味を知ったブンナがもたらした
港町の娼家を舞台に毛深い男娼のマリーと、美少年との世にも悲しき<母性愛>の犯罪!お母さんは男だった!少年は夜霧の港町に、泣きながらまぼろしの蝶を探しに出かける
