自分で言うのもなんだけど、私はすごい科学者だ。研究してたらなんかすごい発明ができた。これは本当にすごいやつだ。とにかくもう、やばいやつだ。どうやばいかっていうと、なんというか、説明すると長くなる感じのやつだ。こんなのフィクションでしか見たことない。ノーベル賞も夢じゃない。これならきっと、あいつの想像も超えられる。だから今からもう一度、あいつに会いに行こうと思う。
大晦日、引っ越しの準備が進む黒木家。そこへ期末試験を落とした同級生たちが助けを求めてやってくる。失敗すれば、卒業できない彼らの命がけの一夜漬けが始まるが、さまざまな思いが邪魔をして、試験勉強は進まない。・・・進路とは・・・・・・勉強とは・・・・・・人生とは・・・勉強の仕方すらわからないことに気がつき絶望する彼ら。そこにふらっと現れた浪人生が、「頭のよくなる缶詰」を忘れていき・・・
冬。熊本県内トップクラスの名門ハンドボールチームがインターハイ予選決勝にて、大敗を喫する。試合会場から意気消沈して部室に帰ってくる選手たち。敗戦の落胆もあり、ミーティングが、次第にケンカに変わる。今まで心の内に秘めたメンバーに対するそれぞれの思いが、徐々に吐露されていく。崩壊寸前のチーム。そこへ、対戦相手のエースがやってきて…熊本弁体育会系青春群像劇。