[作品ノート]
ビッグバンから生まれた音や光、そして人体も含め、ほぼ全ての物質からは何かしらの振動が発せられ ている。僕たちが発するバイブレーションは世界にどのような影響を及ぼしているのか。人々がどの様な生活を営み、どういった環境で生きてきたのかがそのままバイブレーションとして音源 化される、もしくは可視化されるということなのかもしれない。そんな僕たちのアウラは、クジラを正しい道筋へ導いてあげることはできるのだろうか。イルカに心(波動)を読み取られても、後ろめたくない生き方をしているだろうか。
森山未來
もし私たちが海のクジラになったら、この地上がいかにノイズに溢れているかに気付いて嫌気がさすはずでしょう。 目を閉じて心と体に耳を澄ませば絶え間ない潮流の中のバイブレーションが分かります。 この汚染と絶滅の時代においても夢想家さながら、バイブレーションを加工して純化させたりノイズを 伝達可能な言語に合わせることに私は魅了されています。私たちを無益なものを回収して純粋さを発生 させるものとしてこのノイズの海で泳がせてください。このメッセージをクジラの歌に託しましょう。
ヨン・フィリップ・ファウストロム
未來とは 2016年にドイツで出逢い、ノルウェーでヨンと3人で『SONAR』の制作が始まりました。 異なる時間感覚、距離感、表現背景を持った3人が波紋を揺らすように振動し、何処か遠くの存在に対 して意識を向けようとする中で、何気ない部分から音が生まれ、時間の断片となり場と共鳴していく過 程は、新鮮な体験をもたらしました。 この公演は、累計約 30 日間で行われた3人のコミュニケーションそのものであるように思います。
及川潤耶
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1913年に創建された倉庫をリノベーションした文化施設。コンセプトは「芸術文化の創造発信」と「賑わいの創出」。コンテンポラリーダンスやアートを柱に、新進アーティストを世界に発信している。フレキシブルな機能を持つホールとギャラリースペースを有し、ダンス等舞台芸術公演や展覧会、屋外広場でのイベント等を通じて横浜の文化と観光のハブ機能を担う。
作品ノート:日々、悶絶しております。 いえ、悶絶のてまえ一歩でもんもんと。 しかし、その一味 意外と美味しいかも。 3000円くらいの自己肯定、味わっていってください。
作品ノート:この作品のコンセプトは“感情は身体とどれくらい関係しているのだろう”という素朴な疑問から膨らんでいった。感情が身体を動かすのか、身体は感情を認識しているのか。デュオというシンプルな構成から、様々な“状況”が生まれ出す。予測と期待と裏切りのゲーム。今ココで生み、生まれゆくもの。
[作品ノート]テーブルを中心に出演者3人のキャラクターと三角関係の様子を音楽に乗せ、リズムよく表現したダンス作品。一見、心情的にも複雑化しがちな、しかし、よく見られる男女の三角関係という人間模様を、できるだけ客観的に切り取ることで、その滑稽さを伝えようと仕上げた作品である。普段、日常の中で度々起こる男女劇の中の‘葛藤’、‘不安’、‘嫉妬’、‘怒り’、‘興奮’、‘期待’…など。そのような感情に、とも
作品ノート:高校生の時に流行っていた遊びがある。偶然相手と言葉が重なった時、先に ハッピーアイスクリームといったほうがサーティーワンを奢ってもらえるというものだ。他人と何かが重なった時、私達は他者との繋がりを感じ、ある種の幸福感を催す。私達は満たされようと、曖昧な自己を物質的に最も近い他者を 通して確認しようとする。それでも埋まらないループした不条理な世界に向けて、私は私から溶け出して洪水を起こそ