幡豆の田んぼ、オリエンタルシティ・香港を経て、
全てのログが積み重なり、
未知なるPOPが散りばめられる…
圧倒的な存在感を放つ唯一無二のダンサー・振付家の辻本知彦と、表現の世界を自由自在に横断するダンサー・俳優の森山未來。
そんな二人が 2010 年に立ち上げたパフォーマンスユニット「きゅうかくうし お」。『素晴らしい偶然をもとめて』(2010年)、『素晴らしい偶然をあつめて』(2017年)を経て、約2年ぶりとなる新作『素晴らしい偶然をちらして』を発表。
今作では2作目に関わったスタッフたちをメンバーとして固定化し、さらに新たなメンバーも加え9名体制で活動。前作からの約2年間、クラウド上でのやり取りや、定期的に行われるミーティングやリサーチ、さらには地方での滞在制作など、常に作品に向けての意見交換をメンバー全員で積み上げてきた。
これまでに交わされてきた膨大なアイデアやイメージを元に、今作では、ダンスカンパニーでもなく、期間限定のユニットでもなく、コンスタントに関係性を築き続けるメンバー9名が考える「きゅうかくうしお」の新たな作品創作のあり方を提示。メンバー全員が出演者として一人ひとりの役割を全うすることで完成する表現、舞台空間を構築する。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1913年に創建された倉庫をリノベーションした文化施設。コンセプトは「芸術文化の創造発信」と「賑わいの創出」。コンテンポラリーダンスやアートを柱に、新進アーティストを世界に発信している。フレキシブルな機能を持つホールとギャラリースペースを有し、ダンス等舞台芸術公演や展覧会、屋外広場でのイベント等を通じて横浜の文化と観光のハブ機能を担う。
作品ノート:高校生の時に流行っていた遊びがある。偶然相手と言葉が重なった時、先に ハッピーアイスクリームといったほうがサーティーワンを奢ってもらえるというものだ。他人と何かが重なった時、私達は他者との繋がりを感じ、ある種の幸福感を催す。私達は満たされようと、曖昧な自己を物質的に最も近い他者を 通して確認しようとする。それでも埋まらないループした不条理な世界に向けて、私は私から溶け出して洪水を起こそ
作品ノート:丸山純子さんの《無音花》を初めて見た時、「ビニール袋がなぜこのような美しい花になるのだろう」ととても印象的でした。そして“再びよみがえる”という意味の “再生”という単語が頭に浮かびました。いちど死んだものがよみがえる。驚異的であり神秘的なことです。 個人的には過去になってしまった様々な感情が湧いてきました。今回の作品は『無・音・花』それぞれの文字がもつ印象、意味と象徴、そして《無音花
親や周囲の人々から愛やケアを、無条件に与えられ続ける立場としての子供から、「成長すること」は、誰かにケアを与えるという表現の経験からくるだろう。その成長の過渡期にある息子の不安は、経済、能力、環境の不安定さから生まれるというよりも、むしろもっと根本的な意味においては、受けたいケアと与えたいケアの種類や配分が分からず、自身のケアのバランスを見失うことで生まれているのではないだろうか。アンバランスな愛
[作品ノート]黒い制服姿の女子3人。レモンを巡る、束の間の断想。静かで、奇妙で、どこか懐かしい。そわそわ、じりじり、ゆるりゆるり。意地悪な泣き笑い。そして、爆弾が――。