作品ノート:
「よく知っている底から水面を見上げ知らない水平線を思い浮かべず 音の届く先まで睡り どこかの花を想う」 これは「海」をモチーフにした作品の一部です。遠く離れた世界のことを簡単に知る ことができるようになった今だけど、どれだけ本当のことを見ることができるのだろうか。
様々な海から眺める水平線の先は、想像するにはあまりにも遠い。自分が立って いる海の底にも、人の目に触れない流れがきっとたくさんある。潜ってみないと わからないことだらけで、本当は、何も知ってなんかいない。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1913年に創建された倉庫をリノベーションした文化施設。コンセプトは「芸術文化の創造発信」と「賑わいの創出」。コンテンポラリーダンスやアートを柱に、新進アーティストを世界に発信している。フレキシブルな機能を持つホールとギャラリースペースを有し、ダンス等舞台芸術公演や展覧会、屋外広場でのイベント等を通じて横浜の文化と観光のハブ機能を担う。
作品ノート「孤独」という名の「豚」が肥えてゆく。コツコツ、コツコツ、コツコツと。それは誰かのイビキだったりもする。今、記憶の中だけで君を想う。やり場の無い気持ちを空高く打ち上げて、もう一度君に伝えることができたら。
作品ノート:二人のダンサーが、四本の柱と一枚の板を用い、様々な関係の可能性を試行する。立つ・倒れる・寝るなどの、単純な動きの機能を媒介にして、体が物質と等価に扱われる。繰り返される動作=作業と、木材と体を床に打ちつける音の反復は、目と耳にこだまし蓄積する。ダンサーが非人間化し、体の具体性がリズムとフレーズに奉仕する時、“syzygy”は見るものに抽象的な世界の手触りと、興奮を与える。
本作品“BU” は、主に「舞」・「武」・「無」の3つの「ぶ」をアイデアの中心に据え、自分自身の人間として、そしてアーティストとしてのアイデンティティーを自分の中に見つけるために作りました。舞、武、無、歩、撫、不などたくさんの「ぶ」から得たアイデアをもとに進むべき道を探すために作った作品です。道はどこで始まり、どこで終わるのだろう? (中略) もし刀を握ったその瞬間が始まりで死が終わりだとするならば
【作品ノート】2019年頃に感じていた、何だか静かで人類が世界に退屈したような絶望感がある。それが前回の横浜ダンスコレクションで上演した「サイクロン・クロニクル」が纏っていた空気感でもあった。2020年2月以降、その絶望感が一気に沸点に達して吹きこぼれ、今も尚ぐらぐらと煮立っている。そして、その鍋の中に生成されているのはデカダン的な新たな終末感である。 その中で新しく作品を作ることになり、浮かび上