螺旋曼荼羅海会は真言宗、天台宗の僧侶たちによって詠唱される新作声明。
アメリカ・インディアンのナヴァホ族の創生神話に基づく儀式歌をテクストに、新進気鋭の作曲家桑原ゆうが「夜の歌」「風の歌」の挿入歌を作曲した。宇宙的な力を秘めたスパイラルガーデンの螺旋空間を立体マンダラに見立て、執り行われる曼陀羅供。僧侶の聲に気は充満し、大日如来を中心にコスモスが立ち上がり、胎蔵界金剛界の両曼荼羅がダイナミックに動き出す。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1200年の伝統を誇る日本の音楽の貴重な財産である「聲明」。その伝統の継承と発展を目的に、1997年日本の聲明の二大潮流を成す真言宗・天台宗の指導者が宗派を越え結成(旧「聲明四人の会」)。 98年~2016年まで青山スパイラルホールで毎年定期公演を開催し、古典作品の紹介と優れた作曲家に委嘱する新作聲明を多数発表。2014年には9.11テロ鎮魂の曲、鳥養潮作曲《存亡の秋》を、NY他北米3都市で上演し大きな感動を呼んだ。