2022年10月21日(金)〜23日(日)、象の鼻テラスにて、ザ・フォーサイス・カンパニーをはじめ世界の第一線で活躍してきたアーティスト安藤洋子が率いる ZOU-NO-HANA BALLET PROJECT の実験的パフォーマンス「Walk Installation ARUKU vol.3」を開催しました。アーティストのジヨン・イ(韓国)による映像インスタレーションとともに、濃密なクリエーションを重ねた 11 名の若手ダンサーと舞台空間を作り上げます。「ARUKU=(歩く)」を身体表現の起点と捉え、空間や時間、動き、関係性といった本質的な問いかけに真摯に愚直に取組むことを通じて、未知の可能性を見いだそうとする試みです。
2020 年 1 月に vol.1 を行った安藤洋子演出による Walk Installation ARUKU は、今回で3回目の実施となりました。
バレエを脱構築し、ダンスにおける複雑な即興的技法を探求した振付家 ウィリアム・フォーサイスの元で、その身体理論を色濃く受け継いだ安藤洋子は、帰国後、ダンス経験の有無を問わず全世代を対象に、彼女のキャリアの中で会得してきた技術を伝え、磨き続けています。6 歳から 90 歳まで約 50 人のメンバーとともに展開した vol.2 に続き、今回は約半年間のクリエーションを経て共鳴しあう身体言語を獲得した若手ダンサーたちと、前作を更に洗練させた作品として vol.3 を上演しました。ジヨン・イによる、異なる時間に同一空間を行き交う人々をコラージュした作品を壁面に投影し、舞台上の様々な要素との関係性を組み立てることを追求する安藤により、意味の表象とは対極にある新たな空間体験を創出します。
オンデマンド配信。
2021年4月に設立した「風と音」は、代表取締役でありダンサーである安藤洋子がこれまでに取り組んできた、①子どもたちの情操教育/②若手ダンサーとの共同クリエイション/③シニア層へのダンス表現を通した健康促進の実践といった、全世代を対象にしたダンス活動を展開しています。
中でも②の取り組みは、プロダンサーとして16年間ドイツを拠点に世界各地で活動した安藤のクリエイティビティを最大限に発揮する取組です。