「静」は白拍子静御前の伝説をもとに、箏奏者八木未知依と照明家三浦あさ子と制作したコラボレーション。民俗芸能へのリサーチに基づき白拍子の巫女と遊女という両極の女性像について考察をした。能楽(『道成寺』『檜垣』等)に残されている乱拍子とは本来は気が狂うようなリズムに乗せられるような舞ではないかと考え、道成寺縁起へとストーリーを展開し、静の思いと祈りのの強さ、女性としての儚さをあらわにした。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
札幌生まれ。能藤玲子創作舞踊研究所でモダンダンスを始める。お茶の水女子大学舞踊教育学科卒業。在学中から牧野京子に師事。横浜ソロデュオコンペティション2003で財団賞を受賞後、文化庁在研で渡仏、その間に出会ったRussell Maliphantの作品に参加するべく渡英する。2009年帰国後、1年に2作のペースで作品を制作、自らの生活をもとに問いかけるセルフドキュメンタリーの手法を用い、言葉で語りながら踊るようになる。2016年筑波大学人間総合科学研究科スポーツプロモーションコース修了後、鳥取大学地域学部附属芸術文化センターに赴任、現在准教授。鳥取では一般の人が街中で巻き込まれて踊ってしまう場作りを目指して鳥取夏至祭、鳥取銀河鉄道祭をプロデュースする。