ギリヤーク尼ヶ崎が街頭公演30周年を記念して初めて制作した記録映画。当時のギリヤークは膝の半月板を損傷、いつまで踊れるかと苦悩していた。踊りを永遠に見てもらえるように映像に残そうと制作を決意、「じょんがら一代」「念力」など全9演目を収録している。札幌、京都などでの公演の様子とともに、自叙伝的な要素も入れて故郷函館を訪れるシーンなどで構成。1998年制作。制作・監督・主演、ギリヤーク尼ヶ崎。カラー70分。
「伝説の大道芸人」とも称される舞踊家。1930年函館生まれ。上京して映画俳優を目指すも挫折。路上での踊りに活路を求め1968年、東京で初の青空舞踊公演を敢行。以後、国内をはじめ欧米やアジアなど各国で公演。阪神大震災や東日本大震災の被災地では供養の舞を捧げてきた。津軽民謡の音色に合わせた創作舞踊「じょんがら一代」などが代表作。2023年10月に93歳での55周年記念公演を東京で開催。百歳まで踊ると公言している。