室野井洋子は2000年に札幌に移住し、高橋幾郎とのユニット「あの世のできごと」を始動。一方、東京では、2003年から美学校で「踊る身体」というワークショップを始め、武蔵小金井にあったフリースペースアートランドでも度々公演を行った。「よあそび」でも一切の装飾を排してその空間に身を置き、身体からダンスが生成する機を見つめ続ける。
1958年、横浜生まれ。笠井叡による舞踏講座、舞踏グループ青龍会を経て、85年よりソロ活動を始める。1991年より(社)整体協会・身体教育研究所にて整体の技法を学び、内観法・感応法の見地より身体の動きを研究。体の内なる動きを基本とするダンスを追求し、各国で公演・ワークショップを開催した。編集者としての顔も持ち、『如月小春戯曲集』や懇意にしていた矢川澄子の『風通しよいように…』などを世に送りだしている。2017年、永眠。