「ささやかに幸福(しあわせ)」は1988年初演。60分。ブレヒトの長編詩に導かれ、5組のカップルが繰り広げる人間模様。世の中、予期せぬことは突然やってくる。せめて今の現実を幸せと思おうではないか。
「ELCK(エルク)」は1989年初演、40分。オランダ語で「みな・それぞれ」を意味するブリューゲルの同名絵画から発想を得る。「壊れた地球の上に立ちながらこの世の物体に無駄に欲張る人々。」イヴさえリンゴを食べなかったら…。
日本女子体育大学在学中 江口隆哉 金井芙三枝 松本千代栄と出会い舞踊とは何かを模索。その後牧野京子に師事。1984・86年American Dance Festival東京の企画に参加以降、批評家市川雅と共に国際舞踊夏期大学を主催。87年米井澄江アンドダンサーズ結成。89年江口隆哉賞 第20回舞踊批評家協会賞 同年 文化庁派遣研修員として渡米。91年エッセン世界演劇祭招聘。国内外で公演。1998年 新国立劇場 オープン記念公演7名の振付家に選出。