鄭義信によるこんにゃく座書きおろしオリジナル・オペラ第二弾。人間の娘・お麻に恋した、狸の茂平の物語。初演ののち2003年から2010年まで、全国の主に高等学校の学校公演をおこなった。
[新しい日本オペラの創造と普及]を目的に掲げ、1971年に創立されました。母体となったのは、東京芸術大学内で1965年から12年間にわたって活動が続いた学生たちのサークル「こんにゃく体操クラブ」です。このクラブでは、故宮川睦子氏(元東京芸術大学名誉教授)指導のもと、身体訓練と演技の基礎訓練が行われました。「こんにゃく体操クラブ」出身者たちにより、自国語のオペラ作品をレパートリーとし、恒常的にオペラを上演する専門のオペラ劇団としてオペラシアターこんにゃく座は設立され、現在にいたります。
チェーホフ原作「三人姉妹」のオペラ化。器楽編成は、ヴァイオリン、アコーディオン、ピアノという珍しい編成。
『魔笛』ではなく本来の『魔法の笛』というタイトルにふさわしい歌芝居として上演したいと計画した、こんにゃく座のモーツァルトオペラ第二弾。黒テントの新井純が客演。モーツァルトにこの作品を書かせたシカネーダーを登場させ、シカネーダー劇団が『魔法の笛』を上演する、という設定。タミーノ役はソプラノ、夜の女王とパミーナをひとり二役で上演した。
原民喜訳による、スウィフトの「ガリバー旅行記」を元にしたオペラ『ガリバー』。ヒロシマで被爆した原民喜は、1951年線路に身を横たえ自死する直前にこの「ガリバー旅行記」をこれからの時代を生きる若い人たちに向け絶望ではなく希望の文学として再話した。人間の愚かしさによって戦火が絶えず、ますます拝金主義がはびこる昨今、現代を予見していたとも思われるスウィフトと、若い人たちに希望を託した原民喜の願いをうけ、
1986年に初演したオペラ『セロ弾きのゴーシュ』新演出版。宮澤賢治の書いたことばをほぼそのまま台本として作曲し、初演以来、全国の小学校、中学校、高等学校、公文協などで旅公演を重ねてきた、こんにゃく座、作曲家林光の代表作のひとつ。