1985年に故・河内喜一朗と倉田淳により結成。
2014年河内喜一朗の没後より藤原啓児が劇団代表となる。2020年1月に劇団創立35周年を迎えた。
スタジオライフの特徴は、演出家 倉田淳の独創的な脚色力と美しい世界観から織り成す繊細な舞台である。
1987年から、より深く観客を物語世界へ誘うため、男優が女性役をも演じるという手法をとっている。 これにより演劇の虚構性がより強調され、30代~50代の女性を中心に圧倒的な指示を得てきた。現在の劇団構成は、男優35名と女性演出家1名。
1996年2月の『トーマの心臓』(原作 萩尾望都)初舞台化の成功を機に、萩尾望都作品や『ヴェニスに死す』(原作トーマス・マン)、『死の泉』(原作 皆川博子)等の文芸耽美作品を始めとし、人の心の機微を深く追求する作品を精力的に上演している。
2003年3月にはアートスフィア公演(11東京オピニオンフェスティバル)において、劇団の代表作である『トーマの心臓』(原作 萩尾望都)を上演し、初の四年公演を達成。
創立20周年の2005年には、直木賞作家・東野圭吾の『白夜光』を2部構成で初舞台化。2006年には、長年の念願だったシェイクスピア作品『夏の夜の夢』の上演を機に新しいシェイクスピアを展開。
以後の楽曲を使ったわかりやすいシェイクスピア作品を目指した音楽劇『十二夜』、『じゃじゃ馬ならし』を上演し劇団のレパートリーとなる。
また舞台化は難しいとされていた萩尾望都原作『マージナル』、手塚治虫原作『アドルフに告ぐ』、三原順原作『はみだしっ子』などを舞台化。
2011年には、『PHANTOM THE UNTOLD STORY~語られざりし物語~』(原作 スーザン・ケイ)で英国人デザイナーのマット・キンリー氏を美術プランに迎え新境地を開拓、また初の海外公演 となった『夏の夜の夢』『十二夜』2作品連続上演(作ウイリアム・シェイクスピア)では日本を代表するイラストレーター宇野亜喜良氏が舞台美術・衣装プランを担い、続く2021年6年の『天守物語』 では同氏のヴィジュアルと共にテーマ曲をBUCK-TICKの今井寿氏が手掛けた。2013年の音楽劇『カリオストロ伯爵夫人』では、「翼をください」「エメラルドの伝説」等の名曲を生み出した作曲家、 村井邦彦氏が参加、新たなるオリジナル作曲を提供した。
また中野区のウエストエンドで「The Other Life」と銘打ち、少人数により秀逸な海外戯曲を上演する小劇場活動も続けている。
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たった10m四方の空間が時を超え場所を超え、エリックの生きた全ての世界を創り出す。生まれ落ちたボッシュヴィルの村からパリ・オペラ座までー舞台美術は新演出版『レ・ミゼラブル』そして『The Phantom of the Opera at Royal Albert Hall』で美術・映像に抜擢され世界的に活躍中の気鋭のデザイナー、マット・キンリー氏。PartⅠ・Ⅱの連続上演に際し、再びスタジオライフ
いつでもないいつかどこでもないどこか城の天守閣に棲む美しき物の怪、天守夫人・富姫。魔物が住むと恐れられ、誰も寄りつかない天守へ一人の若者が現れた。城主お抱えの鷹匠、図書之介である。逃げた白鷹を探しに来た図書之介に一目ぼれした富姫は、掟を破り彼を生かして帰してしまう。禁断の出会いが導く、妖しくも美しい愛の結末とはー
19世紀、フランス、若きラウールはカリオストロ伯爵夫人こと、ジョセフィーヌ・パルサモと運命的な出会いをする彼女の本当の姿を知らないラウールはその美貌と神秘さに魅了され、自ら抗争と愛情の渦に飛び込んでいく。悲報をめぐり対立するカリオストロ伯爵夫人とボーマニャン。恋人のクラリスと夫人の間で揺れ動くラウール。これは人間のエゴの物語。ラウールのエゴ、カリオストロ伯爵夫人のエゴ、エゴは愛をエサに欲望を知識と