第13回青山バレエフェスティバルは「1998-1999 日本におけるフランス年 ~L’Année de la France au Japon~」の一環として開催された公演であり、公演の副題も「フランス」である。フランスにちなんだ振付家の作品や音楽などを中心に上演された。
公演の目玉のひとつは、1998年5月にフランスの「バニョレ国際振付賞」国家選考・新人部門入賞作を受賞したベルナール・グランディエ振付『Ex Voto』が、グランディエ本人が設立したコンテンポラリーダンス・カンパニーALENTOURSによって上演されたことである。またフランスのリヨン・オペラ劇場でダンサーとして活躍している金森譲の振付作品『La Dent-de-lion』も上演された。
他にも新国立劇場バレエ団、井上バレエ団等の国内バレエ団や、コロラド・バレエ団、オランダ国立バレエ団、国立モスクワ音楽劇場バレエ、カナダ国立バレエ団等の海外バレエ団で活躍する若手ダンサーが多数出演し、『エスメラルダ』、『海賊』などの古典作品や創作作品などを踊った。
芸術監督は岸辺光代。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
国際児童年(1979年)を記念し、厚生省が計画、建設した児童のための総合施設で、1985年11月に開館、2015年3月に閉館した。演劇・音楽・舞踊の各分野において児童・青少年の文化の向上のための公演や普及プログラム、世界の多様な文化芸術との交流等を通して、日本の舞台芸術創造活動が活性化する事を目的とした自主事業を行った。話題性や注目度の高い企画、作品を制作し発表して、舞台芸術の各分野で旗印的な公演を行うことで演劇・音楽・舞踊の各分野の活性化に貢献した。
(フライヤーより)ヤッホー ヤッホー森のなかから、エップ、カップ、ごとんごとんおれ様は、顔を洗ったことのないタヌキです。みやざわけんじ君とは大のなかよしで、けんじ君にタヌキ語を教えたのは、このおれ様です。いまや、けんじ君は山猫語をはじめ、なめくぢ語やクモ語、トカゲ語などなんでも話します。驚いたことに、けんじ君はこれらの動物語を使って、子供たちのために、童話劇を書いたというのです。それを聞いた山猫大
(フライヤーより)「人形劇=子どものためのもの」という概念から「人形劇」を開放し、「オブジェクトシアター」という名のもとで、人形劇の新しい可能性を考えてみることにしました。今回は、伝統的なそして珍しい人形操作方法を継承する八王子車人形「西川古柳座」と、人形とパントマイムを融合させた不思議な劇空間をつくる「銀猫商会」に、共通のテーマ<旅>と共通の舞台空間<完全円形>を与え、オムニバス形式で作品を構成
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若手バレエダンサーを中心とした著名ガラ公演の第11回。第11回はコンテンポラリーダンスの世界で活躍する竹内登志子が芸術監督を務めており、上演作品も現代作品が中心である。第10回青山バレエフェスティバルまでは古典バレエ作品からの抜粋上演が多かったが、第11回においては上演作品のほとんどが創作作品であり、大きな変化を遂げた。芸術監督の竹内登志子は公演プログラムで「今日、欧米のバレエ界では、古典作品とな