1986年スパイラル ESPACE AVENTURE『ダンスの季節の女たち』第2夜:黒沢美香公演で上演した
(初演 1985年 俳優座)ラジオの国民的体操をモチーフとした作品。
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スパイラル ESPACE AVENTURE『ダンスの季節の女たち』について
スパイラルホールは劇場であり、ギャラリーであり、倉庫でもあり・・・つまり、どんな風にも使える空間です。
スパイラルでは、舞踊によってこの空間へ挑戦しようと「エスパス・アバンチュール(冒険空間)」と名付けたシリーズを企画しました。これは、スパイラル芸術監督・佐藤信による、全く新しい角度からのダンス企画です。佐藤信によると「クラシック、モダン、あるいは舞踏、民族舞踊と、踊りをジャンルからとらえていくのではなく、それらの区分けを突き抜けて、肉体や動きとして見えてくる踊りそのものを大切にした"現代の舞踊劇場"をめざす」という新しい試みです。
第1回目は、「ダンスの季節の女たち」と題して3回にわたるダンス講演を行います。
出演は、谷桃子バレエ団の尾本安代と大塚玲子、モダンダンス界から黒沢美香、竹屋啓子、と日本を代表する4人の女性ソリストとダンサーたち。この4人のソリストは、それぞれに違った個性を持ち、スパイラルホールという多変性を持った空間に最もふさわしいダンサーです。
現在、ダンス界最前線で活躍する3つの舞踊団が、スパイラルのエスパス・アバンチュール(冒険空間)で、舞踊という「美しい時間」を親しみのあるレパートリーでどう演じ、空間をどのように変えていくのか興味深い公演になることと確信します。
ープレスリリース より 抜粋ー
提供:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
1957年横浜生まれ、5歳から舞踊家の両親(黒沢輝夫、下田栄子)のもとでモダンダンスを習う。1982~85年NY滞在中、ジャドソン・グループの出来事に出会い、その痕跡を追いかける。帰国後は、黒沢美香&ダンサーズと名乗り、異なるジャンルのアーティスト達との共同作業「船を眺める・・・」「偶然の果実」、ソロダンス「薔薇の人」シリーズ等、ダンスを捉え直す試みの創作・上演を継続。2016年逝去。