(フライヤーより)──木曽谷からすい星のように現れて、源氏旗あげの先鞭をつけた義仲は、粗けずりでいかにも人間くさい野性そのままの男。〈男をひしぐ武勇の美女〉の伝説で知られる正室の巴御前は、妻として、母としての喜びと悩みに生きる女でもあった──。──最新の舞台機構を変幻自在に操って描き出す人間模様の大絵巻──。晩秋の青山ストリートに、琵琶法師あらわる。
(フライヤーより)人間の愛やいのちの悲しさ、それにかかわる人間のおろかさ、切なさなどの問題を、きわめてシンプルに、しかも限りなく深く問うドラマ。それがこの「夕鶴」です。1949年から1000回もの公演を重ねてきたその舞台は、民話劇でも新劇でもない、まったく独特な「日本の芸」を見せてくれます。一つ一つ練りあげられ磨きあげられた科白の、そして動きの素晴らしさに接すれば、公演のたびに観客の心を魅了し、二