東宝演劇部は、阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇団を設立した小林一三(1873~1957)が1932年に東京に設立した映画演劇の製作興行会社、東宝株式会社の演劇部門です。現在東京・日比谷に帝国劇場とシアタークリエを直営劇場として経営しており、通年において様々なジャンルの演劇の企画、製作、宣伝、興行をおこなっております。
樋口一葉の「にごりえ「たけくらべ」「十三夜」「わかれ道」を組み合わせた蜷川幸雄演出の舞台。
戦争をはさんで時代を駆け抜けた天才漫才師「ミス・ワカナ」の生涯を、史実をもとに描く大作。各地の方言を自在に駆使する「しゃべくり漫才」や、ラジオの生放送でのアドリブから生まれた奇跡の「泣かせ漫才」で大評判をとった「ミス・ワカナ」。『おもろい女』では、ワカナが十五歳で相手方・玉松一郎と出会い、結婚、別離、戦争を経ながら、漫才で頂点を極めるまでをドラマティックに描く。
自然を愛し自然を守ろうとするがあまり政治という場違いな戦場で敗れ命を断とうとした天野昴と、そんな彼を救った妻清子を取り巻く家族たちとの10年間の日々を回想していく舞台。
江戸享保年間。新吉原遊郭に名だたる太夫、三浦屋の高尾は武家の威光をきらめかす御留守居与力・原武太夫の執心を毛嫌いし、送られた打掛をにべもなくけなして立ち去る。そのとき、高尾が売り言葉に買い言葉で、大尽風を吹かす商人衆もきざだと言ったのを津国屋をはじめ居合わせた粋人連が聞きとがめ、高尾の天狗の鼻をあかしてやろうと相談する・・・