二輪の菊はどうしても花器に調和しない。通子の指をもてあそんで、何とか落ちついてくれたかと思うと次の瞬間には、小さな床の間の空白を破って、調和を大きく崩した。やはり一輪だけにした方がいい。もともと鼠志野の鶴首になった花瓶は一輪ざしで、白と薄紫の二輪では、一つの首に二人の女の顔が載っているようで重すぎるのだ。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
東宝演劇部は、阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇団を設立した小林一三(1873~1957)が1932年に東京に設立した映画演劇の製作興行会社、東宝株式会社の演劇部門です。現在東京・日比谷に帝国劇場とシアタークリエを直営劇場として経営しており、通年において様々なジャンルの演劇の企画、製作、宣伝、興行をおこなっております。
柳橋や深川という市井と呼ぶに相応しい土地とそこに暮らしている人間の物語。
早坂暁作のテレビドラマシリーズを舞台化。大正末期から昭和中期までの、四国の風早町(後の愛媛県北条市、現在の松山市北条)を舞台とした、作者自身の自伝的物語。
井上靖の小説『淀どの日記』を原作に脚色を加えた舞台。
Wキャスト(木村達成・水田航生)
正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝した神童・有馬公生は、指導者であった母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり、コンクールはおろかピアノに向き合うことからも遠ざかってしまう。その数年後の4月。高校生になった公生は幼なじみの澤部椿を通じ、同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと出会う。ヴァイオリンコンクールでかをりの圧倒的かつ自由な演奏を聴いた公生の世界は、再びカラフルに色付き始める-