明治ニ十六年に、九世市川團十郎により初演された歌舞伎舞踊。大奥のお鏡曳きの余興に、小姓弥生が手獅子を持って踊るうち、獅子の精が乗移り、獅子の狂いになるさまを描きます。前半では、石橋の物語を中心に、川崎音頭、飛騨踊、二枚扇の踊りを経て、手に持った獅子頭に引かれての花道の引っ込みなど、後半では胡蝶の精をあしらって長い毛を振る豪快な「狂い」「髪洗い」などが見どころとなっています。
1992年4月設立。毎年一門の発表会をゆかた会として開催。近年は、毎年年始に踊り初めとしても一門での会も開催している。
有料公演としては2015年に『第一回直三の会』、2019年に『第二回直三の会』をそれぞれ主催。レクチャーで日本舞踊により親しみやすく工夫しながら、古典の演目や新作の創作・上演に取り組み、さらに広く日本舞踊の魅力を伝えるべく日々活動に励んでいる。