アピチャッポン・ウィーラセタクン× 坂本龍一
アピチャッポン・ウィーラセタクン× 坂本龍一
数々の傑作で人類の映画史を更新し続けるタイの映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンと、音楽家・坂本龍一、そして日本が誇るVR制作技術を有する谷口勝也らクリエイターチームが国際共同制作を行い、アピチャッポン監督初となるVR技術を使った体験型パフォーマンス作品を創作。目には見えない霊的な存在たちとの交感、眠りや病とともにある身体、宙吊りのまま円環する時間感覚など、あたかもパンデミック後を先取りしてきたかのようなアピチャッポンの映像世界。その世界をVR技術によって大胆に拡張し、まだ誰も到達したことのないような身体感覚を創出、それを集団で体験する儀式としてのパフォーマンスを目指した。2022年10月に国際芸術祭「あいち2022」にて世界初演。
1970年タイ・バンコク生まれ。現在はタイ・チェンマイが活動拠点。国際的な映画作家、ビジュアル・アーティストとして知られており、記憶、アイデンティティ、欲望、歴史をテーマにした非直線的なストーリーテリングを作品の特徴とする。主要な映画作品に、『ブンミおじさんの森』(2010、カンヌ映画祭パルムドール受賞)、『Memoria』(2021、カンヌ映画祭審査員賞受賞)。近年のインスタレーションに《SleepCinemaHotel》(2018)、《A Minor History》(2021、2022)、《Solarium》(2023)などがある。