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鄭義信が、黒テント以来の長い付き合いである金久美子のために書き下ろした作品。とある寂れた町の洋装店を切り盛りしているうちに婚期を逃した千夜子に金久美子。千夜子の母には、鄭脚本の映画『月はどっちに出ている』でえげつなくも愛すべき母親像を演じきった絵沢萌子、千夜子の愛人の浅田を若松武史、弟の志朗を花組芝居の各務立基が務める。登場人物それぞれの思いが、大晦日の夜の爆発し、ぶつかり合う。家族の愛憎、機微が