演劇
アーカイブのみ

アジアン・スイーツ

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アジアン・スイーツ

鄭義信が、黒テント以来の長い付き合いである金久美子のために書き下ろした作品。とある寂れた町の洋装店を切り盛りしているうちに婚期を逃した千夜子に金久美子。千夜子の母には、鄭脚本の映画『月はどっちに出ている』でえげつなくも愛すべき母親像を演じきった絵沢萌子、千夜子の愛人の浅田を若松武史、弟の志朗を花組芝居の各務立基が務める。登場人物それぞれの思いが、大晦日の夜の爆発し、ぶつかり合う。家族の愛憎、機微が切なくもコミカルに描かれた佳作。金久美子は公演前年にがんが見つかり、余命六か月と宣告される。彼女がもう一度舞台に立ちたいと願い、鄭が彼女のために書き下ろした。戯曲の最後にある「ありがとう」という台詞は、鄭が金久美子に舞台上で言いたいことは何かあるかと聞いた時に、彼女がお礼を言いたいと言い、鄭がその言葉で締めくくる舞台とした。そして、これが彼女の最後の舞台となった。

視聴方法

早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
映像管理者
海のサーカス
収録日
2004/3/26(Fri)
権利処理状況
アーカイブのみ
映像分数
106分

作品情報

上演情報
2004/3/26(Fri)~2004/3/28(Sun)池尻SIM STUDIO特設会場(東京都)
出演者・
スタッフ
千夜子
金 久美子
浅田
若松 武史
志朗
各務 立基
鄭 義信(海のサーカス)
演出
松本 祐子(文学座)
舞台美術
加藤 ちか
衣裳
出川 淳子
照明
松本 直み
照明
金 英秀(文学座)
音響
松本 昭(音スタ)
舞台監督
吉木 均

上演団体情報

1992年、鄭義信作・演出による『海のサーカス』を上演したのを機に、それを演劇ユニット名として鄭の作品を不定期で公演してきた。第2回公演『カップルズー冬のサボテンー』(1995年 新宿アイランドホール、演出=松本きょうじ、出演=篠井英介、朱源実、伊藤洋三郎、鄭義信)、第3回公演『春のキッチン』(1997年 ザ・スズナリ、演出=伊藤明子、出演=伊東景衣子、佳梯かこ、朱源実、伊藤洋三郎、鄭義信)。第5回公演『アジアン・スイーツ』以降、2006年に『杏仁豆腐のココロ』韓国公演を実現。2015年に東京、北海道、兵庫、盛岡、愛知公演をSETと組んで巡回したが、その後、休止中。

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