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舞台は奈良時代と呼ばれた八世紀の日本。隻眼隻腕の盗賊・我王は、命を助けられた高僧・良弁上人と諸国を巡るうちに、病や死に苦しむ人々の姿に出会い、眠っていた彫刻家としての才能を開花させました。一方若き日の我王に利き腕を傷つけられた仏師・茜丸は、精進の末リハビリに成功し、名声を高め、奈良・東大寺の大仏建立のプロデューサーにまで出世。茜丸のパトロンとなった、時の権力者は、大仏殿の鬼瓦の制作を、茜丸と我王に
舞台は20世紀初頭ロシアの貧民街にある木賃宿。そこに巣くう泥棒、アル中の役者、巡礼者、男爵、靴屋、帽子屋、浮浪者の群れ。一つの殺人が浮き彫りにしていく裏切り、苦悩。そして人々のしたたかな姿。今日も酒をあおり、歌でやり過ごす一日が暮れていく。