表示件数
ある日の夕暮れ、おおかみのじろきちは、山の峠であやという名の小さな女の子をひろって帰ってきました。そのじろきちに、牛のまんさくとっつぁんが言いました。「いま食っちまったら、ほんのひと口だ。三年育てりゃ大きくなって、もっとたらふく食えるぞ…」それからというものじろきちは、あやが大きくなるのが楽しみで、あやにつきっきりで世話をしました。 そして三年目・・・
児童文学作家三田村信行の本を題材に加藤直台本・演出、萩京子作曲でオペラ化。初演。自由を求めて動物園を飛び出したオオカミの「灰色」と「かたみみ」。たどり着いた海を目の前にして、灰色は犬として人に飼われ食べ物に困らない生活を選ぶ。いっぽうかたみみは、灰色の選択を尊重するも、自分ははるかな海を泳ぎ出す。