フランスを拠点に活動するダンサー・振付家の武藤直美が、2007年、作曲家・プログラマー・ミュージシャンのローラン・パリスと共にボルドーに近いペサックで結成したカンパニー。武藤は、多摩美術大学で油画を学び、舞踏家・福原哲郎に師事。ラバン・ダンスセンターで学んだ後に移住したフランスで、1997年~2004年までカルロッタ池田主宰の「アリアドーネの会」に参加した。
フランスを代表する著名な現代詩人、ジャン ・デイブの最新詩作「アントニオ・ グラムシ」をもとに構成された、武藤直美の舞踏と著者自身の朗読によるパフォーマンス作品。1926年から亡くなるまでムッソリーニ政権によって投獄された、イタリア共産党の創設者であり哲学者アントニオ・ グラムシ。ロシアで出会った妻のジュリア、彼の収監期間中獄中ノートとその執筆を助ける二人の義姉妹タチアナとタニア、哲学者とその文書
この作品では光(Luminaire・リュミネール)がタイトルとなっているように、光が問題提示のシンボルであり同時に一つの答えとして、作品中一貫して様々な光が形を変えて現れる。テクノロジックなシャーマニズムの試み。日々加速し増幅する情報の氾濫、それは私たちが今ここに‘存在していることの大きな神秘をも覆い隠してしまう。原初の時代の、あるいは神話の中のシャーマンたちにはこんな問いが出てくるかもしれない。