2003年、神里雄大の演出作品を上演する団体として結成。2010年から2012年にかけ、3年連続でフェスティバル/トーキョーに参加。2012年『レッドと黒の膨張する半球体』で台北アーツフェスティバル、2016年には『+51 アビアシオン, サンボルハ』でシドニーフェスティバル、クンステンフェスティバルデザール(ベルギー)、
フェスティバルドートンヌ(フランス)に招聘されるなど、海外公演も多数。
琵琶湖では外来魚による固有種の生態系破壊が問題となっており、琵琶湖では外来魚のリリースは禁止され、湖周辺の釣りスポットに「外来魚回収BOX」なるゴミ箱が設置されている。しかし、釣り人の3割はこのBOXを生き物の命を粗末にする行為だと反対し、外来魚を湖に戻している。現地での取材を通じて、固有/外来/生命/生態系の対立を見つめ、両立を探った作品である。
3度の岸田國士戯曲賞にノミネートされるなど、自身の劇言語を確立し、文学界からも注目を集める神里雄大は、ペルー共和国に生まれ神奈川で育った自身のアイデンティティに向きあいながら、政治や社会状況を取りこんだ作品を発表している。本作では、昨年10月からアルゼンチン・ブエノスアイレスに滞在している神里が、近年の各地での取材をもとに構成する独自の創作スタイルをさらに発展させた戯曲を執筆。現地で出演者を見出し