1960年代に若くして土方巽、大野一雄と親交を深め、数多くのソロ舞踏公演を行う。70年代天使館を主宰し多くの舞踏家を育成。79〜85年ドイツ留学、オイリュトミーを研究。帰国後は15年間舞踊界から遠ざかっていたが「セラフィータ」で復帰。その後国内外で多くの公演活動を行い「舞踏のニジンスキー」と称賛を浴びる。
最初に心に浮かんだのが「花粉」という言葉だった。果たして自分の中に「植物的な生命」あるいは「自然的な生命」をイメージする言葉とダンスを、「公演」という公の場において結びつけて表出する意図を持っているのか、ということに対して。その後、「花粉」という言葉が退いて「革命」という言葉が浮かび上がってきた。東洋においては「革命」という言葉は「天命が変わる」という意味だ。身体の内側から、人間が自分の生命そのも
笠井叡が8名の多国籍ダンサーを振り付ける「Das Shinkiro」。2005年4月ベルリンのHaus Der Kulturen Der Welt(世界文化の家)での、オーディションとワークショップによって開始され、6月のフェスティバルIN TRANSITで初演、好評を博した。舞踏の創世記を築き、今も時代の先端で踊り続ける笠井が、ドイツ、オーストリア、イギリス、アメリカ、イランなど多国籍ダンサーと
5人のダンサー達が、舞台という一つの空間を縦横無尽に駆け巡り、身体の持つ表現力の限界に挑む作品。ダンサーの存在そのものを起爆剤に、その圧倒的なエネルギーは見ている者に新たな創造性を掻き立てるダンスコラボレーションの集大成。
ダンサー笠井叡と、天才ピアニスト高橋悠治の共演。2006年から2人は6回にわたる実験的セッションに取り組みました。今回高橋悠治が弾くのは、バッハ最後の未完の大作『フーガの技法』。この『フーガの技法』による笠井叡の新作ソロ。ダンサーの宿命とはー作者が同時に作品、作品が同時に作者であるーという迷宮の内部でのみ美を想像すること。この予感に45年間にわたって駆り立てられてきたカサイが宇宙の万華鏡『フーガの
眼前の景色が 内臓の平滑筋の ひとつの襞として広がっているという感覚過去のすべての出来事が 時間遠近法の焦点である 心臓の鼓動の中で 今、沸騰しつづけているという感覚記憶は断じて過去の再生なのではなく 常に新たに想像されるものなので 記憶されるたびに 過去が新しい現在になる我が黙示録、反啓示 すべてのものの 境界線の消滅 生の中には死が 男の中には女が 女の中には男が コスモスのなかにはカオスが
日本の現代演劇ポスターデジタル化プロジェクト2023
150点の現代演劇公演のポスターをアーカイブ。公演のキービジュアルがデジタル展開され難い、1960年代から80年代を中心に、紙で現存するポスターをデジタル化。ポスターのセレクションは、1960年代以降の舞台芸術系のポスターを収集・保存、これまでも研究や数々の展覧会に協力する等、演劇公演のポスターに造詣が深い、ポスターハリス・カンパニー社代表の笹目浩之氏が担当。