1992年深津篤史を中心に旗揚げ。関西を中心に活動。
他者と個人の関係性、そのひずみや断絶を描くことで、現代に生きる人々の孤独や喪失感を表現する。
主宰の深津篤史は’98年に『うちやまつり』で岸田國士戯曲賞受賞。
演出家としても'05年読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。
2014年に46歳で肺がんにより他界。
その後、代表をはたもとようこが務め、劇団は存続している。
舞台はとある関西地方都市。時は1月3日、4日の両日。超高層団地にある小さな空き地。荒れ放題のその場所は誰が言うともなく「こやまさんちのにわ」と呼ばれている。そこに集う団地の住人。お互いの名前も知らず職業も分からない。ただ彼らの間をつなぐのは、この場所をめぐるたわいもない噂話。団地内で今夏起きた三件の殺人事件は未だ解決をしていない。登場する住人たちは皆、死の影とセックスの匂いをはらんでいる。現実感覚
深津篤史の作品のモチーフの一つである阪神淡路大震災を描く作品。舞台は、倉庫の様にも、船の甲板のようにも見える。亡くなった友人の命日に集まる男女4人、別居中の妻を震災で失った男や別れ話の女性カップルなど、喪失感を抱えた人々が非日常の時間の中で交錯する。
