1992年、鄭義信作・演出による『海のサーカス』を上演したのを機に、それを演劇ユニット名として鄭の作品を不定期で公演してきた。第2回公演『カップルズー冬のサボテンー』(1995年 新宿アイランドホール、演出=松本きょうじ、出演=篠井英介、朱源実、伊藤洋三郎、鄭義信)、第3回公演『春のキッチン』(1997年 ザ・スズナリ、演出=伊藤明子、出演=伊東景衣子、佳梯かこ、朱源実、伊藤洋三郎、鄭義信)。第5回公演『アジアン・スイーツ』以降、2006年に『杏仁豆腐のココロ』韓国公演を実現。2015年に東京、北海道、兵庫、盛岡、愛知公演をSETと組んで巡回したが、その後、休止中。
鄭義信が、黒テント以来の長い付き合いである金久美子のために書き下ろした作品。とある寂れた町の洋装店を切り盛りしているうちに婚期を逃した千夜子に金久美子。千夜子の母には、鄭脚本の映画『月はどっちに出ている』でえげつなくも愛すべき母親像を演じきった絵沢萌子、千夜子の愛人の浅田を若松武史、弟の志朗を花組芝居の各務立基が務める。登場人物それぞれの思いが、大晦日の夜の爆発し、ぶつかり合う。家族の愛憎、機微が
本作は佳梯かこの依頼で鄭義信が書き下ろし、2000年のクリスマスに名古屋で一夜のみ上演された。しかしながら、再演の声が高く、早くも翌年2月に再演。佳梯はその演技で、名古屋芸術創造賞を受賞。彼女の当たり役となり、その後も幾度となく上演されることとなる。鄭が率いる演劇ユニット「海のサーカス」で2002年12月に東京公演が実現。本映像はその東京初演時のもの。2006年には同配役で韓国公演も成功させた。古