芸能は、自分一人で楽しむだけでは発展しません。より多くの人に伝えようとすることで、喜びを分かち合い厳しく切磋琢磨してきました。先人たちが受け継いできた歴史の重みを改めてかみしめるとともに今後の沖縄芸能を担う人々にとって、「沖芸連の日」が励みになるように、公演いたしました。◇古典音楽斉唱かぎやで風節(かぎやでふうぶし)ごえん節(ごえんぶし)揚作田節(あぎちくてんぶし)◇舞踊 「長者の大主」タノムゾ節
1879年琉球処分直後の若夏。国頭間切安波村から与那原へ薪を運ぶ山原船の上では、船頭が出向前の準備をしながら、海を眺めている。昨日までは嵐であったが、今日は穏やかである。その船に、那覇の辻遊郭に売られていく幼い娘カマドとアンマーが乗り込んでくる。アンマーはカマドを慰め、励まし、船頭にハーリー歌を歌うようたのむ。そのうちに、海に浮かんでいる遭難者に気づき、救助する。遭難者は昨日の嵐で遭難した阿佐地と