長谷川達也を中心としたDAZZLEは、ストリートダンス出身ながら物語性のある作品を多数発表している特筆すべき存在だ。彼らの群舞は、従来のダンス言語とは異なる発想から展開しており、幅広い層の観客を一気に引き込んでいく。この作品は彼らの代表作であり、テキストを使いながら兄弟の自己犠牲の物語が重厚に描かれる。シビウ国際演劇祭で上演された際には、最後のシーンが始まる前に観客が総立ちで拍手を送っていた。本作
あれから10年……。かつては強豪校として世間に名をはせた烏森高校男子新体操部。しかし、近年はすっかり衰退し、部員達も団体での大会出場を諦め、個人練習のみに力を入れる日々が続いていた。ある日、抜群の運動神経を持ちながら、どこの部にも属さず、これまで数々の運動部のピンチを救ってきた自他共に認める史上最強助っ人・3年の望月宙(松下優也)が男子新体操部にやってくる。自分が助っ人として男子新体操部を立て直す
進学校でもあり、スポーツの名門校でもある雲雀野高等学校に赴任してきた熱血新任教師の日比野朗は、赴任早々、元担任でもある校長の四季かなでに、男子新体操部の「Bチーム」の顧問になるよう命じられる。男子新体操の知識も経験も全くない日々野は、Bチームの顧問任命、そして彼らのなげやりな態度に動揺するが、Bチームにおいて唯一、男子新体操に真剣に取り組む清水潤の姿に心を打たれ、さらには高校時代の親友・山南竜夫の