松井石根孫文、蒋介石と親交を結び誰よりも日中友好を願いながら戦犯として葬られた陸軍大将その男の悔恨と最期の日々
戦後復興の立役者と言われる吉田茂。戦後混乱の中、強烈なワンマンリーダーシップで政界を率いた第45代内閣総理大臣吉田茂は、GHQとの交渉で成立させた日本国憲法公布時の首相である。そんな吉田を通して「憲法とは」「天皇とは」「戦後とは」を問いかける。「闇の将軍」三部作に次ぐ新しい政争劇をここに。
高等小学校卒でありながら内閣総理大臣にまで上り詰めた今太閤田中角栄。本作は田中角栄が総理大臣になる15~6年前、昭和30年代初期の氏を中心にした政治家たちの内幕劇です。「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介総理だった頃、いわゆる自民党55年体制発足直後の政治闘争をモチーフにしています。登場人物は、のちに岸政権を引き継ぐ面々、池田勇人、佐藤栄作、福田赳夫、大平正芳に加え、「国家老」と呼ばれた秘書の本間幸一や
1987年11月29日 北の海の上空で大韓航空機が爆破された。ソウル・オリンピックを翌年に控えた韓国をはじめ、東アジア各国は騒然となった。翌年1月15日 韓国国家安全企画部は捜査結果を発表、金正日書記の指示に基づいて行った北朝鮮による爆破テロであると断定した。爆弾をセットしたのは「ハチヤ」と名乗る初老の男と「真由美」を名乗る若い娘。親子のようにも見える二人連れだった。記者会見では「真由美」こと金賢