日本演劇史に燦然と輝く金字塔――リアリズム戯曲の最高峰と言われる久保栄渾身の人間ドラマ、2部作の第1部です。日本がファシズムへの道を突き進む1930年代の北海道を舞台に、農業技術の発展とそれを阻む古い生産関係との相克を描き、この国の近代の特質を構造的に摑まえようとした大作。農産実験場の支場長は、十勝の火山灰地にはカリ肥料が重要だと力説する。しかしそれは義父でもあり恩師でもある農学博士にたてつき、国
近代日本の曙を描く新劇の記念碑的作品。1934年、新協劇団の旗揚げ公演として初演、青山半蔵役の滝沢修の演技が絶賛されました。初演から30年周年に当たる記念すべき年、滝沢をはじめとする民藝ならではのアンサンブルで力強く厚みのある舞台を再創造しました。2部作の第1部。10景中6景のみ。幕末、木曽路馬籠宿。本陣青山家の若主人半蔵は、学問好きの多感な青年で、国学に心を寄せていました。しかし黒船の来航で街道
マサチューセッツ州セイラムでの魔女裁判を描いたアーサー・ミラーの傑作戯曲。1962年民藝により日本初演した代表的な演目を新訳、新演出により14年ぶり3度目の上演。