ダンスとラップ 島地保武×環ROY
ザ・フォーサイス・カンパニーでメインダンサーとして活躍していた島地保武は、噴出し続ける溶岩のように、無尽蔵に変化し続けるダンサーだ。そしてラッパーでミュージシャンの環ROYは、独自の進化を遂げて発展してきた日本語のラップの最先端にいる。圧倒的なフィジカルのダンサーと、言葉と音で迎え撃つラッパー。いかに予定調和的な安穏を排して、毎回初めて顔を合わせたような緊張と即興性を保てるかが鍵になる。観客が望む
本作はYCAMが展開する市民とアーティストが共同で作品を制作する長期型ワークショップシリーズ「meet the artist」という枠組みのなかで制作され、市民コラボレーターのリサーチをベースとした、YCAM初となる山口市中心商店街を舞台にしたツアー形式の作品である。観客は3人一組のグループとなって20分間隔でスタートし、ツアーマップとなる専用の路線図などを手に、商店街を約1.5km/90分かけて