ダンスとラップ 島地保武×環ROY
ダンスとラップ 島地保武×環ROY
ザ・フォーサイス・カンパニーでメインダンサーとして活躍していた島地保武は、噴出し続ける溶岩のように、無尽蔵に変化し続けるダンサーだ。そしてラッパーでミュージシャンの環ROYは、独自の進化を遂げて発展してきた日本語のラップの最先端にいる。
圧倒的なフィジカルのダンサーと、言葉と音で迎え撃つラッパー。いかに予定調和的な安穏を排して、毎回初めて顔を合わせたような緊張と即興性を保てるかが鍵になる。観客が望むのは仲良しではなく、異ジャンルのトップ同士のぶつかり合いだからだ。
二つの四角いスペースは通路でつながれており、互いにすれ違うところから始まる。環がラップで語り出せば、島地は闇の中から獣のように吠える。
ときに仲良く、ときには相手に「ダサい!」と言い放ち、互いの領分に侵入していくなど、二人の関係性が次々に変化していくスリル。
そうして二人の間に、少しずつ相手への理解が醸成されていく。そして最後に訪れる余韻が、じつに豊かなのである。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。
名古屋市内の栄地区に位置する芸術文化の複合施設「愛知芸術文化センター」内に3つのホールを有する県下最大級の劇場。
本格的なオペラやバレエが上演可能で、ヨーロッパの劇場を連想させる大ホール(2,480席)、クラシック音楽に最適な響きを持ち、パイプオルガンを備えたコンサートホール(1,800席)、自由なスタイルで創造的な表現の場として活用いただけるブラックボックス型の小ホール(最大330席)と、それぞれのホールが特徴を持っている。
2024年度より、施設利用サービスの総括をする支配人に浅野芳夫が、主催公演のプログラムの策定をはじめ、企画制作の総括を担う芸術監督(アーティスティックディレクター)に唐津絵理が就任。また同年7月に両名が常務理事に就任した。
劇場運営と舞台技術におけるマネジメントの経験豊かな支配人と、舞台芸術プロデューサーであり、フェアクリエイションを提唱する芸術監督が力を合わて、安心安全な劇場運営に務め、愛知から世界に向けての創造発信をより一層高めている。