娘を殺された両親と、殺した青年の両親が、「案内人」と呼ばれるコーディネーターとともに1泊2日の小旅行に出かける。行き先は殺した青年が収監されている東京拘置所。殺された娘は父のそばにいつも寄り添い、父に「あいつを殺して」と殺意を煽る。一方、殺した青年の母は1審で死刑判決が出て控訴を取り下げようとしている息子に「控訴して死刑を回避し、生きて償いなさい」と説得したいと考えている。隠しようのない憎しみを抱
「自殺」に関わりのある人々、約70人ほどを目安にインタビュー取材を行い、そのインタビューから戯曲を構成するドキュメンタリー・シアター。その日本初のオリジナル作品。インタビューを行った人々は、親しい人を自殺でなくした経験を持つ「遺された者」、自ら自殺未遂経験を持つ「サバイバー」、自殺対策に取り組むNPOや自治体の担当者など「立ち上がる者」など多岐にわたる。 自殺にまつわる人々の話を単に並べて「自殺」
3LDKの高見家に住むのは、会社勤めのお父さん、専業主婦のお母さん、バリバリキャリアウーマンの娘、大学生の息子。一見どこにでもありそうなフツーの一家だが、ある日、お母さんのお母さんが、アキレス腱を切ったことを理由に同居を求めてやってくる。なんとか同居を断りたい高見家だったが、追い打ちをかけるようにお父さんのお父さんまでもが独り暮らしの家を売り払い、同居を求めて乗り込んで来てしまう。ずるずると窮屈な