〈現代日本演劇のルーツⅨ〉
主君浅野のカタキの吉良の首をとった赤穂藩士の面々は死を待っている。討ち入りの武勇伝に沸く江戸の民、あれこそが忠義の行いマコトの武士と美談に酔う目付奉行大名たちに目もくれず。ただ幕府柳沢が命ずる切腹を待っている。が、将軍も天皇も赤穂に入れあげてしまった。柳沢もおいそれと切腹を言い出せない。薄笑いを浮かべる赤穂の者どもの目に映るのは、なつかしい故郷瀬戸内の海山、ノロノロとしか過ぎぬ今を埋める言葉との戯
黒川猛とゲストによる、一人芝居、二人芝居、三人芝居。「お通夜」/「ノスタルジー」/「正義のヒーロー!箱フェッショナル!」/「未来」/「ファンタスティック歌劇団」/「体操のお兄さん~Finale」
黒川と6人の俳優による、二人芝居6本勝負!コント「転校生」/コント「発見器」/コント「奥さまは魔女です!」/コント「喜劇王 犬養チョップ」/コント「ファンタスティック歌劇団」/コント「魔法少女チヅコ」/おまけ「○○探偵○○!」
とある漁村ではついに人魚を捕まえることに成功した。近年、村の漁師が海に出るたびに行方不明になっておりそれが人魚の仕業だった。 捕まえられた人魚はある兄妹の家にとりあえず置かれることになったが、それはふてぶてしい態度でどこから美声がと思われるような女だった。頼りにならない兄のせいで世話をすることになった妹はほとんど参っていた。人魚は捕まったのに不漁は続く。空はあんなに青いのに皆の表情はいまいちだ。
現代日本からは時代も場所も遠く離れた世界。街を追われて故郷へ向かう女たちの物語。五人がいるところに旅費と切符の援助は三人分しかないと言われる。本当の姉妹は誰なのか、物的証拠や記憶をたよりに確かめ合うなか、戦争、法やその暴力、また家族を結びつけるものは果たしてなんなのかという問いを投げかける作品。2006年の初演から2023年までに4回の国内再演や翻訳されての海外公演も果たした下鴨車窓の代表作。
シェイクスピアの「ヴェニスの商人」を下敷きにした鄭義信による日本未発表の音楽劇。2014年4月に韓国のソウル獎忠洞(チャンチュンドン)の国立劇場タロルム劇場で初演。元宝塚歌劇団月組男役トップスターの剣幸と、劇団☆新感線の右近健一を客演に迎え、ピッコロ劇団と関西で活躍する俳優陣が結集しておくる、歌って踊って笑って泣ける関西風シェイクスピア音楽劇。
2001年、京都大学西部講堂にて初演。2002年に第1回仙台劇のまち戯曲賞大賞を受賞し、2006年京都と仙台にて再演。1970年代のある年。山が壊され、海が埋め立てられ、農地が更地となって変貌して行く時代、関西の山あいにある「ツダ」という地名の架空の田舎町を舞台に、若者たちの血をたぎらせる祭りへの興奮と、近づく台風と、戦争の名残をとどめる暗く湿った防空壕の中という日常から離れた小世界でドラマが展開
遊劇体・キタモトマサヤの代表作『闇光る』から連なる、架空の町ツダを舞台に日本人を定点観測し続ける連作〈ツダ・シリーズ〉第9作。大学4年生の私は、なんとなく教員を目指していたのだが、今は教員になんてなる自信がない。役場勤めの父、専業主婦の母、歯科医と婚約が成立したばかりの姉の4人の家。私の飼っていたジュウシマツが蛇の餌食になったその日、行方不明だった伯父さんが突然現れた。伯父さんは、かつて学生運動を
遊劇体×泉鏡花オリジナル戯曲全作品上演シリーズ5
遊劇体×泉鏡花オリジナル戯曲全作品上演シリーズの第5弾。海底の龍宮城の別荘とでもいうべき城を舞台とし、そこには乙姫の弟である貴公子が賢い博士や沖の僧都や侍女たちと一種の理想郷として暮らしている。そこへひとりの娘が輿入れにやって来る。その娘は父により海神に売り渡されたのである。すなわち自然界からの豊穣を約束されるかわりに娘を生贄として差し出したのだ…。
