折口信夫の「死者の書」を2017年に邦楽作品化し、2023年に松本幸四郎と尾上紫によって舞踊が付けられ「今藤政太郎作品演奏会」にて上演した。「した した」と始まる折口の「死者の書」のことばの音楽性を実際の音楽に結実させ、更に国立小劇場の劇場機構を十二分に使い、音楽作品でありながら舞踊作品また劇場上演作品として三位一体を実現した。今藤政太郎と織田紘二による解説付き。
日本舞踊の人気演目のひとつ。狂言師の右近と左近が手獅子を持ち登場し、獅子のわが子を谷底に落とし、這い上がってきた強い子だけを育てるという伝説を厳かに舞う。大薩摩によって清涼山の様子が語られた後、勇壮な親子の獅子の精が現れ、豪快な毛振りを見せる。今回は衣裳付、間狂言に代わり素演奏でお届けします。